富士猫日記

富士猫日記へようこそ。 ここでは映画やドラマ・DVD・ゲームやアニメ・漫画・本・雑誌・イベント・展覧会などなどの感想を独断と偏見で書いています。ネタバレ感想しか書けないので未読・未観の人は注意して下さい。

2009年10月

花神(NHK大河ドラマ・・ドラマ-仁-のネタバレ含)

JIN-仁-を観ていて思い出しました。

NHKドラマ「天下堂々」についての記述もしましたが、「花神」もまたNHKで同じような時代を医療の立場から見せています。
その主人公「村田蔵六・・・のち大村益次郎」は村医者。
そして緒方洪庵の適適塾に入門しています。

ドラマの構成が面白く、第一話で最終話の死客に襲われるシーンから始まります。そして過去の回想シーン、現在に至るまでのドラマが展開。

これがなかなか面白かったのです。

この時の俳優はかのドラマ「よよよいよよよいよよいよい」の人。
このドラマを観ていた人、覚えている人はどれくらいいるのでしょうか。

JIN -仁-(3話ネタバレ)

江戸の末期、明治維新直前の時代にタイムスリップしてしまった脳外科医-仁-。
前回から様々な患者を救い、コロリ(コレラ)の治療にも現代医学を駆使してあたっていましたが、とうとう自分もコロリに感染してしまいます。

しかし、この時代の名医師(実在)緒方洪庵が仁を信じてくれたために点滴器材、ゴムホース、注射針、ガラス管などを将軍を動かし大量生産出来ることになりました。

結果的には仁は、旗本の娘「咲」の前向きな知的探究心による機材の使用方法を学ぶ能力・献身的な看病により助かります。これは「愛「だと思うのですが、仁の心は現代の恋人にあるのでした。

さてその彼女にそっくりな女性はどうも吉原(遊女の町)にいるようです。
何故この時代に瓜二つの女性がいるのか。
先祖なのか何なのか。

ところで「吉原」。男性にとっては夢を買う町。欲望の町。心躍る楽しい場所だったのに対して、霊感豊かな側からすると、おぞましき地。

その比は沖縄などの戦死・自害が出た地に近いものがある。自殺者が多い地にも似ている。
その地に生きていた女性たちの想像を絶する心の歪、人間関係、恨み、悲しみ、強欲、傲慢、後悔、不安、不満、絶望・・・・。あらゆるマイナスな感情がひしめき合い、そして大勢の犠牲になった水子達。

男性のひとときの快楽の為に払われた多くの犠牲は計り知れない。

ところで「仁」の話にもどりますが、今回は坂本竜馬・緒方洪庵の人柄がクローズアップされます。
緒方演じる武田鉄矢。彼は実は坂本竜馬の大ファン。かのドラマ金八先生で坂本先生を演じたその坂本の由来はそれ。坂本竜馬の人柄・生き方にひどく感動したというのがきっかけのよう。そんな武田鉄矢演じる「坂本竜馬」のドラマもありましたが、とにもかくにも時代を明治へ動かした竜馬。たいそう真っ直ぐで革新派のパワーある創造的な男のようですね。何と言っても行動力・判断力がするどい。そして心がプットい。心太(ところてん)な男ですね。
ドラマの中でも「仁」は坂本竜馬の行動力・気遣う心の温かさそしてそのパワーに
「これがあの坂本竜馬なのか」
と感嘆しています。

緒方洪庵は医学書に「仁」から教わった医術を記録するようおかみに指示を出します。

そう。時代を大きく前進させた核に「仁」がいるのです。名は緒方、歴史は緒方ですが・・・。
しかし、決して緒方は仁の医学を横取りしたのではない、誰も信じようとしない未知の医療を柔軟かつ豊かな人間性で受け入れ、それを人助けという情熱で医学書記載を説得したのですからやはりこれは緒方の功績で間違いないのでしょう。もともと彼は蘭学の医療も学び日本に取り入れたのですから。

仁の名字は南方(みなかた)。西洋の医学は蘭学・洋学などから教わったものとして歴史に残るのですが、ある総省として南方(なんぽう)からの由来。としています。
南方(なんぽう)・・西洋人を南蛮人と呼んでいましたから、南から来た野蛮人?とまあ直訳ですが、南の方から来たことになっていますね。
記述に南方とあってもでも実はそれが「仁」という意味だったら・・・。
面白くなってきました。

さて、そんな深い人間愛で進む「JIN-仁-」。
歴史を変えてしまっていると懸念していた仁も命を助けた母親が結局あっさりと辻切りで亡くなってしまう事実に直面し、歴史の流れは巨大で自分ひとりの行動でそんなに簡単には変化しないのではないかと逆に絶望をも抱きます。それでも人助け、恋人を救えるかもしれないという一筋の希望から前向きに歴史に立ち向かう決心をします。
そして緒方洪庵からの依頼、彼の塾・適々斎塾(てきてきさいじゅく・・・実在)で医学を紹介する講師になる依頼を受ける決心をしたのでした。
ちなみにこの塾からは福沢諭吉などの多くの才人を輩出しています。

そして坂本竜馬は勝海舟の人柄・人間性・考え方に惚れ弟子入りを願います。
はてさて、歴史は明治維新に向けて大きく動いていきます。歴史もののドラマとしてもかなり観もの。楽しみですね。

JIN -仁-(2話ネタバレ)

第二話。
現代の医学が江戸時代末期ではどうなのか。

主人公「仁」は西洋医学が入り始めた江戸末期、コレラの流行した時代にタイムスリップします。

しかし、過去に現代医学を用いて人助けをしてしまうと歴史が変わってしまう、仁は悩みます。
人助けか、歴史を変えないことか。

結果的には「咲」の人を救わない医者とは何ですか。の喝に目が覚め、歴史よりも人として目の前の命を救うことを選びます。

しかし、いくら現代医学を知っていても伝染病のコレラ。衛生管理の徹底出来ない江戸庶民に仁一人の力だけではどうにもならないこともある。

そこへ咲が連れてくる江戸末期の医師団「緒方 洪庵(おがた こうあん)」
ウィキペディアを調べてみると・・・やっぱり・・・歴史上名のある人物。

なんと!!
安政5年(1858年)のコレラ流行に際しては『虎狼痢治準』と題した治療手引き書を出版し医師に配布するなど日本医学の近代化に努めた。
そうである。また彼の子孫は病理学・血清学など東大レベルで医療の歴史を作った優秀者だ。また、彼の教え子は著名人だらけでかの福沢諭吉も教えていたそうだ。

ということはこの話の「仁」の役割はきっと話の中では歴史上大切な存在だったということになるのでしょうね。つまりタイムスリップは現代に至る歴史を形成する上で必然だったということです。

まぁ私がストーリー書いたらそうしますね。

ちなみに緒方 洪庵は武田鉄矢が演じています。

JIN -仁-(一話ネタバレ)

久々にSFもの来ましたね。
面白かったてす。
一気に見入ってしまいました。

まんがが原作だそうですね。またしてもまんが。まんが恐るべき。

SFといっても未来の宇宙ものとかロボット機械ではなく過去へ行ってしまう方。タイムスリップというサイエンスフィクション(SF)ね。

NHKの少年少女ドラマシリーズとか思いだします。
現代のSF。眉村卓とか筒井康雄とかね。

昔、NHKで天下堂々?だったかな。江戸時代にタイムスリップする楽しい話があったんです。内容はよく覚えていないのですが、穴から江戸に行き来できるのね。何の穴だったか。マンホールか、家の穴か・・・。忘れた。
でもとってもおもしろかったんですよ。
「ベット」って言ったら江戸人が「何!!??べとべと??」何と返したりして。
とても幼かったのですが私は大好きで毎週よく観ていました。
何といっても江戸時代の暮らしはとても魅力的。
まさに天下堂々とした町民の暮らしは魅力的で工夫もいっぱい。
「おかげでいいじゃないか」のおかげまいりもこのドラマで知ったような気がします。江戸の民衆が大軍で全員でお蔭参りで通りを踊り練り歩く姿が脳裏に焼き付いているのでした。

そんな江戸の末期、あと5年後には大政奉還、明治維新がやってくる時代に主人公の脳外科医「仁」はタイムスリップしてしまいます。
何故スリップしたのかはまだ不明。
きっと何か意味・訳があるのでしょうね。

そして仁は悟ります。自分の技術はこの江戸の時代では器具も薬品もないとちっぽけなものだと。自分の技術は過去から現代までの多くの叡智や知識の積み重ねによって支えられていたのだと。
これはいい話ですね。

さて医者ですから怪我した人を見れば助けずにはいられずタイムスリップした先で遭遇した怪我人・命の恩人の手術を当時の道具だけでやり抜きます。
おっそろしい!!
そして2人命を助けたところではたと「仁」は気が付きます。
過去に死ぬはずだった人を助けてしまえばそれが小さな一人でも歴史は確実に変えてしまっている・・・と。

そんな特別な医療があると当時の医者団に知られたって随分大変なことです。

そしてふいな出会いで知りあった人の良い信頼出来そうな男、信頼関係がきづかれるのではないかと思った矢先、彼が歴史上の重要人物、まさに日本が大きく変わる時代の中心人物「坂本竜馬」と知り更に漠然とする。
やばい!!

SFの話でよくあるタイムスリップ・タイムトラベラー・タイムマシン。時代を過去未来と行き来する、ここで問題になるのが「過去を変える行為」自分に都合よく過去を変えるということが可能という世界なら当然「タイムパトロール」が生まれます。時代を変えることは死罪に等しいくらい重罪です。

さて、はたして「仁」はこの激動の時代の中で現代を狂わさずに自分の生きる道を見つけられるのか、現代に戻ってこられるのか。

原作を知らないので何とでも言えますが、実は仁がもともと江戸に住んでいる人だったらびっくりですね。

あとはターミネーター何かでよくある、自分が過去に自分の子孫を作っちゃうパターン。

はたしてどうなるのでしょうか。
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